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東京大学との新型コロナウイルス治療薬に関する新たな共同研究開始に関するお知らせ

モジュラス株式会社(代表取締役CEO 木村 俊、本社:東京都千代田区)は、2020年9月10日付で東京大学 大学院 工学系研究科 鈴木 勉 教授と、新型コロナウイルスを含む新興ウイルス感染症の治療薬に関する共同研究を開始したことをお知らせいたします。

新興ウイルス感染症には、現在世界的な広がりを見せている新型コロナウイルスのみならず、中東呼吸器症候群 (MERS)ウイルス、ジカウイルス、デングウイルス、新型インフルエンザウイルスなど多様なウイルスが関与しており、グローバリズムや温暖化による環境変化も相まって、現代社会の大きな脅威となっています。これらの新興ウイルス感染症の病因となるウイルスには、RNAウイルスと呼ばれるRNA分子を遺伝情報として利用する一連のグループがあります。今回の共同研究では、新型コロナウイルスのみならず、未知のものも含めた複数のRNAウイルスの治療薬となる可能性を有する新規のメカニズムの薬剤開発を目指します。

鈴木教授は、RNA分子の修飾に関する生理機能研究の第一人者で、RNA修飾の定量解析法の開発から機能解析、疾患関連性の研究まで、本分野の幅広い研究を行ってきています。この度の共同研究は、鈴木教授の研究成果や知見をRNAウイルスの治療薬開発に拡大・応用するものです。

【モジュラス株式会社 代表取締役CEO 木村 俊のコメント】
「当社は2018年にも鈴木教授と新規創薬標的に関する共同研究を開始しており、今回は2つ目の協働となります。我々の強みは低分子治療薬研究開発の加速であり、現在世界で大きな問題となっている新型コロナウイルスに対する治療薬の開発は、医薬品研究開発に関わる企業としての社会的責任を果たすものであるとともに、病気で苦しむ世界の患者さんとその家族に画期的な医薬品を効率的に届ける、という我々のビジョンに直結していると考えています。」

【東京大学 大学院 工学系研究科 鈴木 勉 教授のコメント】
「我々の興味の中心であるRNA修飾は、ヒトを含む哺乳動物のみならず、今世界を混乱させているコロナウイルスをはじめとするRNAウイルスにおいても、その機能維持に非常に重要な役割を果たしています。これまでの研究で蓄積してきた多様なRNA修飾とその機能についての知見を応用し、現在そして将来の人類の脅威に対抗する糸口をつかみたいと考えています。」

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東京大学との新型コロナウイルス治療薬に関する新たな共同研究開始に関するお知らせ
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